授業も聞いてねーし、宿題もやらねーで、
なんも勉強してねーオレの子な。
日曜日には、決まって、
翌日からの学校のことで憂鬱になって、機嫌が悪くなる。
でも、30日の午前は、貸与されてるタブレット端末で、
動画三昧で、ボケーっとくだらねー動画を見てて、
結構機嫌がよかったんだ。
そしたら、部屋から出てきて、オレに向かって、
「原発は環境にやさしいし、経済的にも優れた発電じゃねーかよ」
「お前は、反対してっけど、安全管理もしっかりやってるはずだし…」
とかぬかしやがる。
よくよく聞くと、NHK for school ってので、やってたらしい。
確かに、CO2は出ねーけど、
「火力発電に比べて、少ない燃料で…」とかって、
燃料の量の比較?
そもそも、違う物質なのに比較する?
他にも、
これまで学校で配られたらしい子ども向けチラシで、
環境にやさしいみてーな事とか、
安上がりなエネルギー源だってな事が書いてあったらしい。
まあ、よく自民党とか維新の議員とかが言ってるやつな( ´艸`)
金かからねーように、
ウラン掘り出したボタ山そのままにしてあるんだぜ。
最大のウラン産出国であるオーストラリアも、
アボリジニの森を野ざらしのボタ山と溜まった池で汚して、
アボリジニの族長から訴えられてる。
カナダの双子の湖の片方が、掘り出したクズ鉱投げ入れで
放射能汚染されてるのも有名な話だ。
合併後に、東ドイツにあったボタ山を65億ユーロかけて(2012年の段階で)、
ドイツ政府が10年以上も埋め戻し続けた話も知ってるはずだぜ、息子よ。
(あれ、今どうなってんのかな?誰か教えてくれ。
そんで、いい資料あったら、紹介して下せ―)
オレが教えたやった事を覚えてねーのかよ!
維新のクソ議員みてーなバカな大人になっちまうぜ。
1トンの鉱石から指先くらいの量しか摂れないウランだぜ、
ボタ山の規模は推して知るべしだ。
更に、235は0.7%しかイエローケーキには入ってねーから、
濃縮した後の、238の処理だって、まともにやれば
金がかかるはずだぜ。
「それを、金をかけずに処理する方法があるんだぜ。知ってるか?」
って、訊いたら、オレの子もわかったらしい。
「劣化ウラン弾や。他の国での戦争で使うんやな」
「やっぱり、地球にやさしくねーな」って言って、
燃料調達の危険性とか、本来のコストについてはわかってくれたんだが、
「でもよ、厳重な安全管理されてるって、言ってたぞ。
原発はもう安全なんじゃね?」 ってぬかす。
NHK for school を見せられた。
確かに、「現在は厳しい安全管理の下、
一部の原子力発電所が運転を再開しています」って言ってやがる。
「あのな、なんかな、
原発をな、60年間も運転していい
って法律がこの間通ってな、
金属は使い続けても、割れねーって思ってるらしーぜ、
自民党とかの人って」
って、オレが言うと、
「60年は無理じゃね? 熱とか圧力だってかかるんやろうし…」
子どもでも60年は無茶だと分かったらしい。
なんで大人がわかんねーんだろーな?
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